放射線が体に当たるとどうして悪いのか
今回は題名の通り放射線を吸収したら受けたりするのがいけないというのはもう周知の事実だと思うのですが何故なのか意外と知らない人も多いのではないかと思います。なのでそれについて今回記していこうかと思う次第です。
で、何故いけないの?
何度かに渡って放射線について解説しているのでそれを読んで頂いた程で書いていきます。
仕組み
放射線はいわゆる高速の電子な訳ですがずばり、これが体を透過するんです。この時にDNAの塩基配列の内たった一つを吹き飛ばすんです。
このたった一つをというのが肝でこれが塩基配列いくつかを破壊とかであればむしろ安全だったんです。何故かというとDNAの塩基配列の1つが壊れてしまっても人の体はタンパク質を作ってしまうのです。
そもそも、DNAというのは人の体を作る設計図なのですが放射線はそのほんの一部を壊すわけです。料理のレシピで考えてみて下さい。「肉を焼く」以外が汚れて見えないレシピが手元にあったとしてもそれを使おうとは思いませんよね。しかし、放射線は料理のレシピでいえば「塩を入れる」という工程のみを抜き取って見えなくするのです。ですから、使えそうと思ってそのレシピを見て作るわけですが実際料理を作ってみると味が無い美味しくない料理ができてしまう訳です。
放射線は塩基配列のたった一つを吹き飛ばします。そのせいでDNAの塩基配列が変わってしまい、正常な細胞で無い細胞が出来てしまうのです。つまりはガンです。
ストロンチウムと癌
これはストロンチウム90(Sr)が体内に入る事で起きます。
ストロンチウム90は構造がカルシウムに似ています。その為人間の体内に入るとストロンチウムを骨に取り込んでしまうのです。そして、このストロンチウムがβ崩壊つまりはβ線を放射し続けるのです。しかも、半減期は約30年、その間ずっと被曝してしまう事となるんです。
実際、外部被曝は放射性物質から逃げられれば問題無いのですが内部被曝は体内で永遠被曝させられ続けます。
内部被曝の恐ろしさ、世界各国が敏感になる訳お分かり頂けたでしょうか?
それなのに日本は放射線の基準値を下げて……って長くなるのでこの話もまたそのうちに。
それから、体内に取り込まれるのはストロンチウムだけではありません。
セシウム
それからよく聞くセシウム(Sc)
こいつは血液に乗って腸や肝臓を内部被曝させ、さらにはカリウムと、置き換わって(体内がカリウムと間違え)筋肉に蓄積されます。それでそのあとやっと腎臓を経て体外に放出されます。
しかし!放出されるまでに実に3ヶ月〜7ヶ月程度掛かると言われていてその間ずっと内部被曝し続けるのです。
お分かり頂けたでしょうか、被曝の恐ろしさを
しかし、ここで私の恩師の先生がよく言う言葉をここで伝えたいとら思います。